浙江省嘉興市で、濃厚な江南風情を味わう

多くの江南の都市の中で、まるで水から生まれたような水郷の小城がある。潮、湖、河、海がここで並存し、京杭大運河が城を一周し、舟が城の中で通り抜けられる。ここには江南の二つの古鎮があり、果てしない江南の趣があり、魚米と絹の郷としての豊饒さがあり、水と共生する万千の柔情がある。ここが嘉興だ。この江南の優しさがあふれている詩的な土地は、知られていない素晴らしさがたくさんある。

/西塘/

水郷を遠く眺め、白い壁と黒い屋根、舟の影と波の光、霧のにじみの下でまるで淡彩の画仙紙の絵のようである。悠長な路地を歩いていると、いつもタイムスリップしたような錯覚がある。煙雨長廊は更に名実相伴う。夕日が差すと、廊下には椅子と茶卓が置かれ、しっとりとした日差しが斜めに差し込んで、地面に一面の光影を残す。

/烏鎮/

烏鎮は12の小島から構成され、70余りの橋、十字形の内川水系があり、烏鎮を東柵、南柵、西柵、北柵に分ける。西柵に比べ、東柵は小さくて精悍で、ありのままの水郷の風貌で、濃厚な日常的生活が見える。西柵で景色を見ると、路地道、石畳道、すべての曲がり角に驚きが隠されている。夜のとばりが降りると、西柵はまた姿を変え、水面を渡る烏幌船は、いつもこの静かな町に少しの音をもたらす。

/嘉兴南湖/

南湖はもともと灌漑用の湖であったが、のちに園林として建設され、湖心島と煙雨楼が加わり、江南の風格ある景色となった。煙雨楼は南湖のシンボル的な建築物で、高さが約20メートルで、杜牧の「南朝四百八十寺,何楼台煙雨の中(意味:南朝時代には四百八十もの寺が建てられたというが,今も多くの建物が霧雨の煙る中に霞んでいる。)」の古詩で楼名を得た。

/綺園/

綺園の美しさはユニークで、気品があって精緻で、亭台楼閣は曲がりくねった小道でつながって、1つの味わい深い絵巻を構成している。

/子城遺跡公園/

もし都市が本と言うなら、嘉興という本の最初のページは子城以外他ならない。子城は嘉興府の府衙の所在地で、遺跡は1700余年の歴史がある。象徴的な主体城楼のほか、民国時代の兵舎、古いクスノキ、儀門などの景色が見られる。

/特色の美食:ちまき/

嘉興では、ちまきの作りは繊細な技術だ。嘉興ちまきはモチモチで焦げず、肉厚があるが脂っこくない。塩味の第一選択は鮮肉ちまきと卵黄鮮肉ちまきで、甘味の第一選択はナツメちまきとあんこちまきだ。

/南湖船菜/

南湖船菜の歴史は早ければ1000年前に遡り、船の上で作って船の上で食べる。八大碗と八小碗が本場で、食材は地元の旬の野菜、野生の魚やエビ、鶏、鴨などが使われている。おすすめは桐郷竹絲鶏、五香乳鳩、翡翠蟹斗、ネギや菱角(リンジャオ)の炒めなどである。

/嘉湖お菓子/

嘉湖のお菓子は嘉興、湖州両地に起源する精巧なお菓子を代表している。人々がお茶を飲む時の食べ物であるため、茶食、茶菓子とも呼ばれている。このようなお菓子は繊細な味を追求しながら、精緻な加工にもこだわっている。例えば、金木犀のお菓子、胡麻のお菓子、キンカンのお菓子、米花糖(ミーホアータン)など。

/シュウマイ、小ワンタン/

嘉興の人は塩漬け肉シュウマイや冬筍の新鮮な肉シュウマイが好きで、最も典型的な朝ごはんの組み合わせはシュウマイや小ワンタンで、南湖香酢をつけて食べると、味はとても本格的だ。

寄稿者:葵_Traveling

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