『再会長江』から見る江蘇省の長江文明

6,300 キロメートルを越えて、長江の雄大さと再会し、独特の視点と映像で長江沿いの人々のリアルな生活を捉えた……日本のドキュメンタリー監督竹内亮は、2013 年に江蘇省南京に定住し、近年、中国に関する多くのドキュメンタリーを撮影した。最近注目されている映画「再会長江」は、過去10年間の長江沿いの大きな変化に焦点を当て、中国の経済の成長と社会の発展を示している。

長江は中国の母なる川として、何千年もの間、素晴らしい中国文明を育んできた。それは自然の川であるだけでなく、中国社会の発展の生命線であり、数千年にわたり中国の文化遺産と国民精神を形成してきた。長江が「水の江蘇」と出会うとき、川と都市が相互に依存し、川が合流し、川と湖が互いに伴い、川と海が溶け合うという美しい絵が描かれる。さあ、一緒に川を下り、江蘇省の千年にわたる長江文化を探ろう。

まずは南京幕燕浜江風貌区である。ここは、川と山が互いに照り映え、全長約6キロの江岸線を持ち、沿道に幕府山、燕子磯があり、山、水、森、洞窟を一体に集めて、南京の主な城内で山水観光の名所である。

春には5,000本以上の桜が雲のように咲き誇り、川と見事にマッチする。五馬渡埠頭からクルーズ船「長江伝奇」に乗って、四季折々の美しい景色が眺められる航行を体験することができる。また、長江観音景勝地や達磨古洞などの周辺の景勝地は、人文と自然の趣を添えており、この浜江風貌区は南京で必見の観光スポットとなっている。

川の流れに沿って東へ向かい、鎮江三山景勝地に向かおう。金山は美しく、焦山は高く、北固山は険しい。500年以上前、日本の有名な山水画家である雪舟が中国を旅行した。金山の絵のような風景と悠遠な禅意が彼に深い印象を残した。そのため、彼の代表作「唐土勝境図巻」に金山が描かれていた。

「書道の山」と呼ばれる焦山は、『瘗鶴銘』の石彫刻で国内外に有名であり、東アジアの書道交流の拠点となっている。「詩の山」と呼ばれる北固山には、阿倍仲麻呂の詩碑と、日本の有名な書画家で鎮江市名誉市民でもある橋本心泉が書いた「楽在人和」の石刻が建てられている。三山景勝地は鎮江の人々が誇る風景であり、鎮江の歴史と文化を伝える重要な存在でもある。

さらに東へ進むと、泰州市の泰興長江生態回廊水利風景区に到着。ここは、生態保護、レジャー・観光、文化体験が一体となった緑の回廊で、四橋港風景区、水上森林、百鳥園、百荷園などの特別な観光スポットが点在している。また、長江保護回廊、湿地科学普及回廊、泰興水文化展示館(準備中)、水文化展示回廊などの科学普及施設もあり、観光客は美しい景色を楽しみながら、江蘇省がどのように長江保護活動を行っているかを深く理解することができる。

最後に、狼山に登って、南通狼山景勝地(狼山、馬鞍山、黄泥山、剣山と軍山からなり、一般に五山と呼ばれる)を楽しんでください。 狼山は五山の筆頭であり、険しくて、美しくて、多くの古跡がある。

その名は唐の時代の僧侶、鑑真が日本へ渡ることを記した『唐大和上東征伝』で記録されている。狼山は長江の河口に位置するため、「江海第一の山」として知られている。山の上には、千年の風雨に洗礼された広教寺があり、赤い柱、黄色い壁、黒い瓦が松や檜の間に映え、山頂にある支雲塔は雲にまっすぐ差し込むのようで、気勢が雄大である。

長江は西から東へ流れ、江蘇省の南京、揚州、鎮江、泰州、常州、無錫、蘇州、南通を通過し、この8つの都市はまるで8つの輝く真珠のようで、川の両岸の良好な自然環境、深い人文遺産、人々の幸せな生活を展示している。

揚州では長江と大運河が交差し、かつて鑑真が日本へ向かう旅の出発点であった瓜州古渡がある。常州は北は長江、南は太湖に面しており、長江文化観光の「常州ランドマーク」を構築するために努力している。無錫江陰はかつて長江の河口に位置しており、蘇州の開弦弓村は長江流域の太湖の南東岸に位置し、社会学者の費孝通氏はここで農村調査を行い、世界的に有名な『江村経済』を書き、それ以来、「江村」は開弦弓村の代名詞となり、世界が中国の農村地域を観察する窓を開いた。

もちろん、これらの自然景観や歴史文化遺産のほか、長江国家文化公園の壮大な青写真が徐々に展開されている。南京市文化・観光局は、国家および省級の長江国家文化公園の関連計画を積極的に連携し、「最強の脳」を集結させ、長江国家文化公園南京区間の「1+10」プロジェクトの建設を積極的に推進している。

このうち、「1」は南京(中国)長江文化博物館を指し、長江文化ベルトにおける南京の都市文化の特色を際立たせ、「博物館の都市」の建設を支援し、南京の公共文化システムの質の高い発展を推進する上で大きな意義がある。

千年の歴史を持つ長江は詩情に満ちている。長江の江蘇省区間は東から西まで433 キロメートルにわたって流れ、文化遺産と自然景観が星のように輝き、「水の江蘇」の独特な魅力を際立たせている。

 筆者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター

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