潮汕娘は帰郷して起業し、おばさんたちを連れて一緒にかぎ針編みをする

広東省潮汕市(汕頭、潮州、揭陽の3市が位置する地域)の普通の村には、一日中集まって流行のかぎ針編みをしているおばさんたちがいる。それを組織する女性は、バナナという名前で、32歳、潮汕の地元の人だ。

かぎ針編みは潮汕地域の特色ある手工芸品である。左手で糸を撚り、右手でかぎ針を持ち、巻いたり引っ張ったりすることで完成する。 2014年、このプロセスを模倣した機械が大量に導入され、バナナさんの両親が経営する工場は徐々に注文を受けなくなり、破産の危機に直面した。デザインを勉強していたバナナさんはその頃卒業し、家族のかぎ針編み工場を救うために自分の専門的なスキルに頼ることを決意した。

工場の従業員はみな村のおばさんで、バナナを見て育った。おばちゃんたちにとって、かぎ針編みは身近な生活様式で、仲の良い友達数人が集まってかぎ針編みをしたり、潮劇を歌ったり、おしゃべりしたりするのはとてもリラックスことだ。

バナナのデザインは色鮮やかで、大胆で前衛的なものだ。以前のかぎ針編みは平面的なものだったが、これではすぐに時代遅れになると感じたバナナは、立体的なものにすることで個性的な改良を加え、おばさんたちは通常のかぎ針編みのスタイルから脱却することになった。

バナナが大げさなイヤリングや肌の露出が多い服をデザインすると、おばさんたちはよく理解できず、自分で試着して説明した。彼女が説明するうちに、おばさんたちは徐々に若者のデザインアイデアを受け入れていった。

バナナの大学の同級生の多くは、北京や上海に行ってキャリアを積んだり、自分のブランドを立ち上げたりしたが、彼女は大都会でリラックスすることができず、ついに潮汕に戻ることを決めた。おいしい食べ物がたくさんあるし、自然が豊かだし、気温もちょうどいいし、生活のペースもゆっくりしている。そして大事なのは家族やおばさんがいることだ。

子供の頃、村の年配者たちは若い世代にかぎ針編みを教えていた。今、バナナも若い人たちがかぎ針編みに触れ、楽しむことができるような活動を企画したいと考えている。

寄稿者:明日香


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