民族舞踊劇『紅楼夢』のチケットが手に入りにくくて、 観客は一度この夢に入りたい

江蘇大劇院オリジナル民族舞踊劇『紅楼夢』は2021年9月の初演以来、140回以上上演され、観客は20万人以上に達し、現象級の爆発的な演目となった。 『紅楼夢』は中国古典文学の名著であり、古今を貫く精神的な宝物でもあるため、その改編は注目されるに違いない。

この舞踊劇の創作チームは基本的に90年代生まれであり、彼らは文学の名作を「若々しい思考」で革新的に解体し、「若々しい美学」でユニークに表現し、「若々しいダンサー」の情熱的な演出を行い、異なる『紅楼夢』を作り上げた。

『紅楼夢』を改編するには、「選択」が非常に重要である。世界中の多くの『紅楼夢』を研究する学者たちは、自分なりの深い解読を持っているが、舞踊劇は、わずか2時間余りで『紅楼夢』を解釈し、最終的に12人の女性の物語を洗練した。

民族舞踊劇『紅楼夢』は煩雑で豪華な造景がなく、中国の水墨画の理念を巧みに用いて創作し、幕、屏風、机、椅子と明かりを組み合わせて、各章の状況を描き出している。「幻境」の中の賈宝玉は多層幕の間を行き来して探し、自分の思い込みと踊り、「沖喜」における紅白幕の強烈なコントラストは、賈宝玉と林黛玉二人が目の前にいるのに、陰陽が隔てられた無言の悲劇を物語っている……

人物の性格、造形設計において、明朝(西暦1368年-1644年)や清朝(西暦1636年-1912年)の絵画、京劇や昆曲を参考にし、植物や花をメタファーとして用い、色彩豊かな紅楼夢の世界を復元する。舞踊の面では、民族舞踊と現代舞踊を融合させ、登場人物の深い内面を表現する。

民族舞踊劇『紅楼夢』は、中華民族の優れた伝統文化に対する敬意を表しているだけでなく、若い世代の民族文学の古典に対する革新的な演出でもある。舞踊、シーン、登場人物は観客の心に響く。

寄稿者:潇湘子

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