江蘇、長江と淮河の大水源、茶農家に泊まって楽しむ大自然の旅

江蘇は長江と淮河の2つの大水源と、山、河、湖、海の様々な自然資源に恵まれた土地である。夏は北方地方の爽やかさと、南方地方の蒸し暑さが交じる。幸いなのは、江蘇の四通八達の豊かな水源があり、江蘇の奥底には、多くの森が残されている為、夏の蒸し暑さを消してくれている。

宜興湖㳇:思っきり深呼吸する世界

湖㳇は中国の有名な「紫砂壺」の発祥の地に位置しており、東には太湖があり、「太湖第一源」、「太湖の父」と呼ばれている。夏、湖面は緑色になり、町の周辺の丘には茶畑が遠くの湖まで広がっている。 村落と茶畑は混じり合い、民家の軒下に咲くザクロの花が提灯のように緑の海に灯っている。

湖㳇の本当の夏を楽しむ為には、ここに泊まってみる必要がある。山に囲まれた茶園農家に宿泊し、青い空の青い水、竹海や花の茂み、虫や鳥の鳴き声、そして山野の声を体全体で感じてみよう。 光で一杯の並木大通りを散歩は空気が特別に美味しく、就寝前にはどこかから芳しいお茶香りが漂ってくる。心と体を癒やしてくれる場所となっている。

塩城大豊麋鹿国家級自然保護区:深い林で鹿との出会い

中国麋鹿園は世界で初そして最大で、中国でも唯一の野生鹿園である。夏には長い草木が茂り、森に住む神秘的な麋鹿が、木陰の下を静かに歩いていく様は、まるでファンタジーの世界のよう。 この広大な土地には約2千種類の野生動植物が生存しており、麋鹿と丹頂鶴が仲良く共存しており、各種の希少な鳥や、珍しい動物が息づき、原始的で素朴な美しい自然景観を構成している。

ここを遊覧する際には、小舟に乗り湿地や湖の上を移動する事が出来る。コクチョウが誇らしげに泳ぎ、時には麋鹿の群れが水辺で泳ぐ珍しい姿を見ることも出来る。とても近い距離で動物達に接触する事が出来、ニンジンをあげたり、子供の麋鹿に触れたりすることも出来る。

泰州水上森林公園:林の中を泳ぐ舟

夏、泰州水上森林公園は最も美しい季節を迎える。 この公園は街から17キロの距離で、都会人に自然回帰を与えてくれる良い場所となっている。

盛夏の時節になると、フクロウ、野鴨、矢鴨、白鷺、コクチョウ、インコ、草オウム、オナガ等、6万羽もの鳥達がここへ戻ってくる。鳴き声は木々の間を飛び交い、都会離れて自然との一体感と親心感を与えてくれる。

小さな木船に乗り進んでいくと、一本の碧水の流れがあり、その両側にはピンと真っ直ぐに伸びた参天水杉がある。新鮮な空気を大きく吸い込んで、舵を漕ぐ音だけ森林の静寂を破って、船は木々の間をゆっくりと進んでいく。人は木々の間に、木々は水の中に、魚は水の中に、そして林の中に鳥がいる。 涼しい風が水杉の香りを運んで、全身の細胞に染み込んでいく。

揚州茱萸湾:半島の涼しい時間

茱萸湾風景区は揚州市街区の東北郊外の湾頭鎮にあり、漢朝次代に邪気を払い福をもたらすという事で、茱萸の木が植樹された事でこの名前になった。また同時に揚州京杭大運河と古運河の交差場ともなっており、現在でも多くの船が行き交い、京杭運河の航路標識であった茱萸塔は、現在茱萸湾のランドマークとなっている。

茱萸湾は半島生態型動植物園となっており、生き生きとした植物と、放し飼いの動物が共存している。元気なカンガルー、野心的なライオン、食いしん坊の孔雀、傲慢なフラミンゴ・・・・まさに小型の動物世界となっている。

広大な緑地に点在する各施設は、とても巧みに「緑海」の中で互いに引き立てあい、夏には紫薇の花が咲き、古東方庭園の中では鳩が餌を食べている。花海に夏風が吹き、心地良く悠然とした時間を味わえるだろう。

生き生きとした緑の植え花と散養する動物は互いに映えて趣があり、活発なカンガルー、覇気のライオン、欲しがる孔雀、傲慢な炎の鳥……。まるで小さな動物の世界。千頃の緑地に彩られた亭楼閣は、とても巧みに「緑海」の中にあり、真夏の時には、紫薇の花が咲いていて、古い東方庭園の中に鳩をえさにして、花海を見て、夏風を吹いて、心地よくて悠然としていた。

寄稿者:月の下・花が咲き

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