世界的大ヒット!『黒神話:悟空』にはどのような文化コードが隠されているのか?

8月20日、Game Scienceによる完全新作アクション『Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)』がPS5、PC(Steam、Epic Games、WeGame)に向けて発売された。ゲームをやったことのない人でも話題になっており、新しい構成のパソコンを購入した人もいる。

『黒神話:悟空』は、中国初の本格的な3A(A lot of time/resources/money is consumed in production)ゲームで、中国古典小説の「四大奇書」の一つである『西遊記』を題材とし、中国神話を背景にしたアクションRPGだ。

『黒神話:悟空』は開発段階から大きな注目を集め、世界でトップクラスに人気のゲームメディアであるIGNは、クオリティ、ゲームプレイ、プロットなどを評価し、10点という高得点をつけたほどだ。6月8日のプレセール開始以来、『黒神話:悟空』はSteamの人気ランキングでも急速に上位を占め、プレセール期間中の売上は4億本を突破した。

『黒神話:悟空』で、プレイヤーは「天命人」と呼ばれるキャラクターとなり、古い伝説に隠された真相を究明するため、険しくも不思議な西遊の旅路を辿る。唐僧とその弟子たちが経典を手に入れた後の物語の続きであるが、ゲームに登場する妖精、神々、幽霊はすべて原作に遡ることができ、各キャラクターの言語、特徴、戦闘スタイルまでもが原作にある。これは一部のプレイヤーにとって、ゲームのプロットを理解するには、まず『西遊記』と中国の歴史文化、神話の背景を理解しなければならない。

『黒神話:悟空』では、中国の伝統文化の至宝である山西省の彩色塑像が完璧に再現されている。小説『黒神話:悟空』のストーリーシーンを真に復元するために、ゲーム会社の制作チームは山西省の多くの景勝地を訪れ、特に山西省の彩色塑像の要素をゲームシーンの多くのモデリングに適用した。

ゲームの冒頭の神像は山西晋城の玉皇廟の亢金龍、虚日鼠などを復刻し、廟内にある二十八星宿彩色塑像の形象とゲームスタイルはマッチし、プレイヤーは中国の先人たちの職人技と美的センスを感じ、中国文化の奥深さと広さを堪能することができる。

『黒神話:悟空』は玉皇廟の神像をモデル化しただけでなく、山西省の古代の建物やシーンの細部まで深く復元した。長治法興寺、平遥双林寺、高平鉄仏寺、臨汾小西天、忻州仏光寺……どこも古い物語を語っているようで、うっとりさせてしまう。

臨汾小西天



筆者:蘭鈴

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