観光地の人込みを離れて、蘇州を巡る99元の旅

8:00 葑門横街

ぴちぴちと活きがいい河の幸、さくっと美味しいローストしたヒマワリの種やナッツの「炒貨」、適度に甜い果物、その香ばしさで鼻をくすぐる煮込み料理「滷味」……葑門横街を訪れれば目にするのは野菜や朝食を買って一日の生活を始める蘇州の人々だ。

生煎包(焼き小籠包)、糕団(もち菓子)、蘇式麺、黄色い餡子が入った蟹壳黄、もち米団子「湯円」などなど……葑門横街には蘇州の各種朝ご飯が集まっている。ぶらぶらしながら食べ歩きしてもいいし、通りを頭からしっぽまで見てまわって集中的に買い物したあと、気に入った食堂に腰を下ろしてゆっくり味わってもいいだろう。

Tips:

一人当たり平均:10-20元
住所:蘇州市姑蘇区葑門路307号
アクセス:地下鉄5号線竹輝橋駅3号ゲートから徒歩で約500メートル

9:30 蘇州博物館

蘇州博物館に足を踏み入れると、澄み切った水面に白壁と黒瓦、そして平石作りの築山が逆さに映り、白壁の後ろに見える拙政園の緑もレンズに収まる。ここはかの著名な華人建築家イオミンペイ氏が設計を担当した蘇州博物館のなかで最も美しい景色だ。

博物館の所蔵品は陶器、玉器、磁器、文房用品、織物など、先史から近現代に到るおよそ1000点の文物がそれぞれのテーマ毎の展示ロビーに集められている。なかでも虎岡雲岩寺から出土した五代越窑秘色瓷蓮花碗と瑞光寺から出土した真珠舎利宝幢はいずれも収蔵品中の至宝だ。

Tips:

チケット:無料、3、4日前にウィーチャットの公衆プラットフォームから予約が必要
住所:蘇州市姑蘇区東北街204号
アクセス:葑門横街付近の「葑門北站」バス停から970路東線もしくは9008路社区バスに乗って6駅、「婁門北站」で下車後、徒歩で1.1キロ

12:00 七里山塘

昼の山塘街からは夜の喧騒が姿を消す。水辺に面した小喫のお店を探して、テーブルいっぱいに美食を注文すれば、その美しさは写真を撮るだけでも半時間はかかってしまうほどだ。

食べおわったら気ままにゆっくりと山塘街をぶらぶらしよう。采芝斎などの老舗で蘇州の特産を買ったり、山塘街に沿ってずっと歩いて七里路を虎丘塔まで行ってもいいだろう。

Tips:

一人当たり平均:25元+ 江醪糟、鑫震源、松鶴楼などの飲食チェーン店では自分の好みに合わせて味を選べば失敗しません
住所:蘇州市姑蘇区葑門路307号

15:00 平江路歴史街区 蘇州評弾博物館

平江路にある蘇州評弾博物館では毎週木、金、土の三日間、観光客に向けて公益サービス「雅韻紅妆・特色解説」を提供している。昆曲もしくは評弾のプロ演者が一名、それぞれ魅力ある劇中歌と故実を以て、昆曲と評弾の歴史文化の素養をつなぎあわせていく。

ほかにも、蘇州評弾バージョンの『声声慢』で爆発的人気の琵琶語評弾茶館、猫的天空之城書店、盧福英蘇繍制作中心など特色あるお店は一見の価値ありだ。

Tips:

一人当たり平均:無料

住所:江蘇省蘇州市平江路張家巷

アクセス:「山塘街站」から軌道交通2号線で2駅、「広済南路站」で1号線に乗り換えて4駅「相門站」下車、徒歩で600メートル

18:00 ディナー 桃花源記平江歴史文化街区店

蘇州式の生活の息吹が満ち溢れるこのレストランが売り出すのは、基本的にはご当地定番の特色ある蘇幇菜だ。醤猪手(豚足の醤油煮)、赤豆糊小圓子(白玉と黒米のお汁粉)、糖粥(小豆粥)などなど……味も良ければ価格も手ごろだ。

Tips:

一人当たり平均:30-40元
住所:江蘇省蘇州市姑蘇区平江路115号
アクセス:平江路を歩いてすぐ

19:00 金鶏湖景観区

金鶏湖の夜景にはロマンチックなオート・フィルターがかかっている。「水のバレイ」をテーマにした音楽噴水が曲の演奏に合わせて多彩な形と光の変化を見せ、その美景のあまりの多さにすべてを目に収めることはまったく不可能だ。周囲にある誠品書店、国金センター、文化芸術センター、月光碼頭など、どれも蘇州の街の魅力と活力を見せてくれる。


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