古代都市への入場料は600万円?

新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州チャルクリク県に位置するミーラン遺跡。

この現代に残るシルクロード時代の古代都市遺跡群へ足を踏み入れるには、まず入場料が3500元(約7万円)と別途30万元(600万円)の保証金を積み、そこから歴史遺跡管理局への特別な申請を行い許可が降りた場合のみ入る事ができるという、かなりハードルの高い場所となっているのですが、、、冒険好きの方なら必ず満足できるそんな魅力満載の場所となっている。 

これまでこの地に足を踏み入れる事が出来た旅行者は5万人ほどになっている。

このミーラン遺跡は、中国新疆ウイグル自治区バインゴレンモンゴル自治州チャルクリク県の北の境界に位置し、ロプノールの西岸にあるヤルダン景観の中に遺跡全体が点在している。 紀元前、ミーランは水と自然が豊かな地で、多くの人口を抱え、沢山の建造物があるシルクロードの主要な都市だった。 しかし、紀元4世紀頃、この国は突然、姿を消し砂漠の真ん中に廃墟を残すだけとなったのだ。 その理由が何であったかは、現在も不明で誰も知らない謎となっている。 1000年にわたる風雨による侵食にもかかわらず、城壁や住居跡、物見櫓の基礎などが数多く残っており、当時の都市の規模と繁栄を容易に想像する事が出来る。

現在、古代都市ミーラン遺跡は一般に公開されておらず、その秘密がいつ解き明かされるかは、謎のままである。 それでも、この古代シルクロードの重要拠点に対する人々の関心は衰えることはない。

チャルクリク県  中国最大の面積を誇る県

多くの冒険好きの方は、十中八九一度はチャルクリク県へ行ってみたいと考えていると思う。 そこには、数百キロに及ぶ生命の禁断の地、ロプノールがあり「海と空」の水平線が見え、「死の海」とも呼ばれている。 どこまでも続くヤルダン地形の風景は、まるで詩的な絵のようで、汚染もなく、人もいない、美しい絶景だけが広がっている。

中国最大の高山野生動物自然保護区 「アルトゥンシャン国立自然保護区」。山や湖、野生動物に囲まれ、「自然の動物園」とも呼ばれる。 アルトゥンシャンは神秘的な場所で、多くの危険区域と立入り禁止区域がある。 希少な野生動物の群れや、雪を頂く山々、澄み切った湖、広大な砂漠、青い空など、非常に模力的な場所となっている。

中国で唯一三大砂漠がある場所。中国最大の砂漠、タクラマカン砂漠。

世界で一番近い砂漠、クムタグ砂漠。

世界一高い海抜の砂漠、クムクリ砂漠。

オアシスと砂、猛禽類とラクダの鈴、極寒と平熱、一歩踏み出せば、幻想の世界を歩むことができる。

”バインゴリンには "新疆のあらゆる要素が凝縮されている"

世界最大の原生ポプラ林であるタリム・ポプラ森林がある。

このポプラ森林の面積は約40万エーカーと広大で、入り口からから森の奥まで車で50分もかかる。この移動の中、様々な美しい景色を眺め、この移動プロセス全体が一つの自然作品だと分かる事だろう。 森の中を走る観光列車もあり、線路沿いを30分ほど散歩するのも非常に素晴らしい体験だ。 森林の深部では、森の生命が溢れており、幾重にも重なったポプラが湖面に映し出される。

バインブルック草原を一言で表すと“大きい!” 

夕暮れ時、太陽が地平線に沈む頃、太陽の光は草原に反射し、素晴らしい絶景を生み出す。太陽はゆっくりと降りてきて、地平線に消える前の最後の光放ち、地上付近の空は夕陽の残照で赤く染まる。

芦の伝説 ボステン湖

世界で最も海から離れたこの場所にあるボステン湖を見ると、神がこの地を愛するがゆえに、新疆に海を与えようとしたのではと考えてしまいる。

トレイルに立つと、目の前に吹く風は、荒れ狂う海風でもなく、目を開けられない砂漠の風でもなく、とても優しい風で、湖面の葦は黄金色に輝き軽やかに揺れ、時折、白鳥やカモメ、野生のカモがうっそうと茂った葦の間を泳いでいく......自然のさわやかな音のが風に乗って広がり、オレンジ一面の世界に長い波紋を残していく。

この場所に足を踏み入れると、神秘と静寂と驚きと衝撃が交互に胸に迫ってきる。 そしてこの場所が「地より遠く、天に近い」と言われる所以を理解する事だろう。

—「環球旅行」より

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