広州のグルメ、都市、歴史を遊びつくす 観光ガイド

北京、上海、広州、深圳といった大都市で最も包容力があるのは広州だと言う人が多い。それは、そこに住む人たちの熱心で明るい性格なのか、それとも広東料理の絶妙な味わいなのか、どちら由来するのだろうか。実は広州の魅力は、有名な広東料理だけではなく、他にもまだたくさんある。

食は広州にあり

物産が豊かな広東省は食資源に恵まれている。広州人は「食」に対してどこまで真剣なのだろうか。スープでもその土地の文化を作りだすことができ、よくある普通の食材でも根気よく何時間も煮込むのである。食べることに広州人は真剣なだけでなく、非常に惜しむこともできるのである。それゆえ様々な長所を取り入れた広東料理は、革新し続け、最終的にはユニークな流派として世界的に有名になったのである。

広州を訪れたら、まず地元ならではの老舗で広東式朝ご飯を試してみよう。「点都徳」とは広東語で「何でもいける」という意味であるため、何を注文しても失敗することはない。

薄皮で具がたっぷり入った看板商品の蝦餃皇(エビ蒸し餃子)、おすすめの紅米腸(米粉巻き)、鳳凰流沙包(カスタードまん)、そして食感豊かな海鮮の五目粥をもう一杯。ここの鳳爪はもちもちしていて、口の中でとろけ、「鶏爪」のイメージを一新すること間違いなしです。

広東料理の定番腸粉といえば、有名な「銀記」を挙げなければならない。玉のように白くて、紙のように薄い「布拉腸粉」は柔らかくも崩れず、プルンとした口当たりで、粘り気が強いのが特徴である。

また広東料理店の伝統的な蒸し焼きシュウマイ、糯米鶏(ちまき)、馬蹄糕(菱の実ケーキ)、叉烧包(チャーシューまん)、蟹味噌まん、カスタードまん、双皮奶(ミルクプリン)、煲仔飯(土鍋ご飯)、牛肉とフォーの炒め、ソースチャーシュー、スペアリブの黒豆蒸しなど、広東料理の繊細さは、広州の美食を数えきれないほどにしている。

広州タワー

この高さ600メートル、すらりとした姿の「小蛮腰」は、中国で最も高く、世界で4番目に高い塔である。タワーのてっぺんにある世界最高の観覧車は、高さ450メートルのスリルを感じることができ、都市全体のパノラマと珠江を鑑賞することもできて、さらにはロマンチックな日没をゆっくり楽しむこともできる。

白雲山

雨が降った次の晴れた日、山に白い雲が立ちこめて美しいことから、「白雲山」という名がついた。ここは峰が重なり合っており、上に登ると街全体の景色を見下ろすことができて、遠く珠江も眺めることができる。広州全体の「肺」であり、地元の人にも人気の行楽地である。

大仏寺

都市に隠されている大仏寺は、その建築歴史が非常に長い。今では両端に繁華街があり、現代的な雰囲気を醸し出している。夜になると、寺全体の壮大な、金色の輝き、居丈高な雰囲気が漂う。

光孝寺

光孝寺の歴史は広州よりもさらに古く、この嶺南地方の大規模な名刹は1700年以上の歴史を有する。建物の構造は厳格で、雄大で壮観であり、価値のある文物と史跡が多い。殿中の僧たちが読経したり、鈴を鳴らしたり、木魚を叩く音を聞いていると、きっと心が落ち着くだろう。

陳家祠

嶺南文化を知りたいなら、嶺南建築の集大成である陳家祠を見逃すわけにはいかない。壮大で、勢いがあり、庭園はシンプルかつエレガントで、まっすぐに伸びており、奥行きのが特徴である。しかし最も巧みなのはここの精美な装飾工芸で、彩色を施した梁や棟、艶やかな色使い、はっきりとしたシルエット、それらは生き生きとしている。

石室聖心大聖堂

「東洋のノートルダム」と呼ばれた大聖堂は、世界で4つしかない全石造ゴシック様式の教会建築物であると同時に、東南アジアで最大の石造カトリック建築物でもある。美しいステンドグラスから差し込む陽光が、教会内に七色に反射している。ここを訪れると、ヨーロッパ式の教会の雄大さと神聖さを味わうことができる。

長隆野生動物世界

他の動物園では、「人が動物を見る」のが一般的だが、長隆では「動物が人を見る」ようになった。ここは世界で動物の種類が最も多い、大規模な野生動物テーマパークである。ドライブしながら、放し飼いにされた数多くの野生動物を見ることができる。

この亜熱帯雨林には、500種以上の希少な動物や豊富な植物が生息している。ドライブして、オーストラリアの森、アメリカのジャングル、西アジアの砂漠、東アフリカの草原を通り抜けると、世界中のあらゆる種類の動物と出会い、自然界のすばらしさ、偉大さを実感することができる。

広州は、中国の南部の玄関として、人口構成は極めて多元化している。全国各地からの人々が住んでいる。この地には約400万人の華僑だけでなく、外国人も多く、広東語、北京語、英語を話すことができ、広東語の学習は必要なく、ただの趣味にすぎない。どんな料理が気に入っても、どんな言葉を話しても、古い建物または町をぶらぶらすることが夢中になっても、必ず広州を好きになるだろう。

 出典【世界旅行】(ID:viphuanqiu)

 

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