人類の文明は水と密接な関係にあり、水脈もまた文脈である。水韻江蘇、豊かな文化が育まれた。江蘇は昔から文風は盛んで、文脈の流れが長く、延々と続いてきた。滔々たる歴の流れに遡ると、江蘇の豊富な文化遺産は数え切れないほどあるが、数多くの博物館や歴史の遺跡によって、水を中心とした文明の足跡を繋ぎ、過去の栄光を記録し、研学の時間も輝かせた。
博物館で文と物、光と影で編み出した地域の伝奇を巡る。古い器物について時空を通り抜けて古人の衣、食、住、交通手段、情、芸での趣と優雅を味わう。遠い昔の青銅、豪放な漢の煉瓦、繊細な蘇繍、華やかな織物……すべて金陵文化の典雅さ、呉文化の秀麗さ、楚・漢文化のロマン、淮揚文化の美しさを見せている。
南京博物院
南京博物院は、中国三大博物館の一つであり、博物館界で人気があると言える。中国各地には多くの博物館が建てられているが、「博物院」と呼ばれることは少なく、その中で南京博物院は最も優れている。
南京博物院には、歴史館、デジタル館、民国館、芸術館、特展館、無形遺産館の6つの展示館が設置されており、所蔵品は非常に豊富である。現在、所蔵品の数は43万点(セット)に達しており、貴重な文物の数は故宮に次いでおり、これらは歴代王朝が所有した傑作であり、また優美美術品でもある。
蘇州博物館
蘇州を本当に知りたいのであれば、蘇州博物館への訪問は素晴らしい選択だ。蘇州で最も有名な園林である拙政園の隣に位置し、有名な華人建築家である貝聿銘氏が設計。グレーと白の組み合わせは上品かつ詩的であり、この博物館自体が「芸術品」として注目されている。
蘇州博物館の所蔵文化財は4万点以上あり、多くの「呉地遺珍」を網羅し、呉地文化を最も体現する蔵館だ。会場の隅々には特別な造形が隠されており、窓や光の影が投影する美しさに深く魅了される。これらは蘇州博物館の魅力の一部であり、まさに注目に値する。
蘇州御窯金磚博物館
蘇州博物館は東方庭園芸術の美しさを代表する妙齢の女性のようであり、一方、御窯金磚博物館は豪放で造形が特徴的な男性のようである。
(Tips:「御窯金磚」とは、古代に皇居のために作られた高品質の煉瓦のことで、材質が繊細で、構造が緊密で、叩くと金属の音がするので、「金磚」と呼ばれている。)
博物館内には各年代の銘文が刻まれた千枚以上の金磚が展示され、明、清王朝を含む中国の数百年の歴史を見る事が出来る。また、館内の生産用の部屋では、御窯金磚の製作過程も展示されている。さらに、文創体験館では、泥をこねたり切ったり塗ったりする匠の体験コーナーがあり、金磚に好きな王朝名を印刷したり、自分の名前を入れたりと、指からも金磚の制作技術と歴史の流れを感じることが出来る。
南通博物苑
江蘇省に中国初の公共博物館があるってご存じでしたか?。実は南通博物苑なんです。
南通博物苑は1905年に建設が始まり、中国の近代実業家であり教育家でもある南通の先賢、張謇によって設立された。張謇は1903年に日本を訪れ、実業や教育の視察を行った。その際、補完的な役割を果たす博物館としてのアイデアに強い印象を受け、帰国後は積極的に博物館の設立を提案した。百年の歳月を経て、博物苑は数々の試練を乗り越え、所蔵品も豊富になってきた。如今,这座园林式院落新老建筑交织,颇具风情。馆藏也极为丰富,现有藏品约5万件,其中反映南通地方风土民情的民俗品物、百工器物颇有趣味,一定不要错过哟~
今では、南通博物苑は古い建物と新しい建物が調和し、趣のある庭園になっている。所蔵品も非常に充実しており、現在約5万点の所蔵品がある。その中には南通地方の風土や民俗を体現する民俗品や、さまざまな職人の道具などもある。とても興味深いので、ぜひ一度足を延ばしてみよう。
張謇を記念して、博物苑内には張謇旧居が残され、内部復元が行われた。毎年4月になると、旧居門前の百年藤の花が満開になり、多くの観光客が訪れる。
中国東海水晶博物館
ここの水晶の埋蔵量、品質はすべて中国で第1位であり、また中国の規模が最も大きく、等級も最も高いため、中国東海水晶博物館を建設した。博物館は水晶をテーマとしており、館内には1000点以上の所蔵品が展示されている。これらの所蔵品は東海やブラジル、ウルグアイなど世界各地で最も品質が高く、細工が精巧な天然水晶や水晶工芸品で構成されており、水晶が形成する奇抜な景観を実演している。博物館は水晶世界のきらきらとした美しさと無限の魅力を鑑賞者に示している。
寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター