雪と氷の中の日常生活、東北の朝市は最高!

中国の東北地区とは、一般的に遼寧省、吉林省、黒龍江省の3省で構成される地理大区を指す。にぎやかな東北朝市は東北人だけの市場文化であり、日常生活交流の集散の中心であり、その安い価格、熱烈な屋台と炭水の宴は人の心身を憧れさせる。

東北の朝市はどれくらい早いのか?

時間が早いのが東北朝市の一大特徴である。遼寧省瀋陽の小川沿いの朝市の営業時間は5:30から8:30までで、その他の東北の朝市もほぼ同じで、もしくはもっと早い時間から始まる。朝早く着いたらまだ夜明けの前だが、もし7時より遅く行ったら、おそらく何も見られないだろう。

東北の朝市の時間が中国の他の地方の朝市より早い理由がある。まず、最も東の経度と最も高い緯度に起因する。東は、東北の実際の日の出の時間を北京の時間より早くさせ、北は、ここの冬を特に昼と夜が長くさせている。そのため、貴重な日照時間を大切にしなければならない。

東北の朝市は盤錦、鶴岡のような都市の大通りを占領しただけではなく、長春、ハルビンのような東北大都市の中心地にも位置しており、現代文明の隙間にある神秘的な結界のようでもある。ここは7時半までは市場で、7時半以降は大通りに戻る。

東北朝市のグルメは食べきれない

東北は地理的に広いにもかかわらず、多くの面で一致しており、朝市は素晴らしい例だ。最北の大興安嶺漠河から、最南の大連旅順まで、熱気に包まれた蒸し器と沸騰した油釜が、高カロリーの美味さで満たされている。

様々な炭水グルメは東北朝市ではいつもセンターの位置を占めていて、たまらない。ニラの包み焼き、揚げ餅、エッグミートバーガー、葱油餅、牛肉火焼などは、冬日の暖かい慰めだ。

中段の位置は一般的に一番人気がある。鶏の足、豚足、アヒルの骨などの調理済みの食品が並んでいて、それぞれのうま味と脂身がある。果物も朝市の半分を占め、丹東イチゴ、遼峰ブドウ、南果梨など、季節によって種類が変わる遼寧省の特色ある果物が多い。

東北朝市には独自の価格体系がある

0.7元の牛肉火焼、1元の飴餅、5元の羊肉スープなどなど。東北朝市のあまりにもお得な価格はまるで自分の価格体系を持っているかのようで、「3元で1つ、5元で2つ」や「5元で1袋、8元で2袋」のような1つでは原価で、2つなら値下げできるのも多くの東北の屋台が黙認している定価規則である。

中国のネット民の多くは、中国の朝市は安くても、東北の朝市の価格の方が不思議に思うので、「東北の人は幸せ!」「この値段は本当ですか。」「今から東北に行っても間に合いますか?」などと嘆いている。

東北朝市の冷凍品は冬越しの「硬貨」

冬は東北では家を出ると急速冷凍モードになる。食べ物の賞味期限を延長し長い冬を過ごすために、東北人は様々な特色のある冷凍品を作った。凍梨、凍柿、凍黄桃などを代表とし、また様々な糖葫蘆があり、カラフルで透明な色彩美学を構成している。

*「硬貨」とは:硬い冷凍品を指し、中国東北地区に対して冬越しの不可欠なものであるという意味も。

水から離れた冷凍魚はまっすぐに横になるか、剣のように雪の上に立つかのどちらかだ。凍り豆腐は東北の各種煮物に欠かせない具材で、解凍するとスポンジのようになり、鍋に浸すとスープが吸い込まれる。

東北朝市は親しみやすい方言であふれている

もしあなたが中国語を話せ、話しかけるのが好きなら、東北の人はずっと「おしゃべり」できる。“唠扯”的意思就是聊天。東北朝市では、東北人が「熱情」とは何かを力説し、一言聞けば十句を返すなど、東北人ならではの豪情とユーモアにあふれている。

東北の朝市では、よく手書きの小さな看板が見られる。その上に東北人の面白い方言が書かれている。バカポーク、バカチキン、バカポテトなど、東北では、すべての「バカなもの」は食べられる。ここの「バカ」は悪口の意味ではなく、一般的には天然物を指す。

「ガガ(中国では一般的にはアヒルの鳴き声)」、これが東北ではどういう意味か知っていますか?これはアヒルの声でもガチョウの声でもなく、東北人独特の程度副詞――ガだ。「ガチェン(チェンとは中国の甘いの発音)」あるいは「ガガチェン」といってもいい。その違いは、1つの「ガ」はとても甘いが、2つの「ガ」はとてもとても甘いということだ。

東北の朝市はいつも活気を保っている。そこは人の声が飛び交い、野菜の葉に結露があったり、魚やエビが跳ねたりしている。この土地の生命力は、こんなにも魅力的だ。

寄稿者:小翠花

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