新疆は中国全土の面積の6分の1を占める、総面積166万平方キロメートルの地域である。「新疆に行かなければ、中国の広さを知らない」と言われている。夏でも、ここでは氷河とゴビ砂漠が共存し、砂漠とオアシスが隣り合い、雪山と湖が調和をなしている。誰かが言ったように、「新疆に来て、初めて天国の姿を知る」と言えるだろう。
壮大で美しい天山山脈が新疆を二つに分け、その結果、壮大な景観が広がる北疆と独特の魅力を持つ南疆が生まれた。いわゆる「北疆は風景を楽しむ、南疆は風情を楽しむ」ことだ!
北疆
新疆の自然景観の集大成として、人々を圧倒するほどの絶景がある。
カナス
カナスの夏は秋に劣らず、森は深く海のようで、花の香りが漂い、暖かい風がほろ酔いになる。ここには曲がりくねったカナス川、青々とした湖、点在する集落、代々ここで暮らしている図瓦(トゥヴァ)人がいる……
植物の層がはっきりとしていて、湖の表面の色は天気の変化に応じて変わるため、自然の酸素バーに住んでいるかのようであり、また、緑色の童話の世界に迷い込んだかのようでもある。
赛里木湖
賽里木湖はイリ渓谷への入り口として知られている。長い旅の後、目の前にはまばゆいほど青い湖が広がり、湖水と青空が一体となり、周囲を山々が囲んでいる。
賽里木湖は新疆で海抜が最も高く、面積が最も広く風光秀麗な高山湖である。また、大西洋の暖かく湿った空気が最後に到達する地域でもあるため、「大西洋の最後の涙」と言われている。
霍城
霍城はイリ渓谷天山山脈の北麓に位置し、地理的な位置、気候条件、土壌環境が世界有名なラベンダーの産地であるフランスのプロヴァンスと非常に似ている。
ここでのラベンダーは、フランスのプロヴァンス、日本の富良野に次ぐ、世界第3位のラベンダー栽培地である。不思議なことに、プロヴァンスや北海道のラベンダーは年に1シーズンしか咲かないが、イリでは2シーズンに渡って咲く。
南疆
南疆は古くて神秘的な土地だ。
カシュ
カシュは、「カシュガル」とも呼ばれて、歴史は悠久で、2100年以上前の疏勒国までさかのぼることができる。漢書の中に「西域三十六の国」の一つとして記録されている。
古城の中を歩くと、ブドウのつるが庭を覆い尽くし、果実の香りが漂い、ヨーグルトかき氷の腕前が期待と好奇心を掻き立てる。
白砂湖
白砂湖はカシュ市から約200キロ離れた場所に位置し、海抜約3300メートルのカラクンルン山脈の中にある。地域全体に広がる白い砂は、まるで白い雪のようにここに散りばめられている。
白砂湖は、太陽の光を受けると明るい銀色を呈して、澄んだ空色の湖と相まって、独特の白砂山と白砂湖の景観を形成している。
タシュクルガン
タシュクルガンはウイグル語で「石頭城」を意味し、かつては西域の古代王国の都であり、パミール高原を通る古代シルクロードの最大の宿場でもあった。
ここにはタジク族という勇敢で善良で、素朴な民族が住んでいる。彼らは古代の東イラン人の末裔で、中国で数少ない白人民族の一つだ。
新疆の美しさは、どのような方法で、どの季節に現れても、思いがけないサプライズをあなたに用意している!
寄稿者:Travel_ノート