癒しの千年の小都市—株洲

湘江下流に位置し、中国で唯一“洲”が名前に入る株洲は、中国農耕文化発祥の地の一つと言われている。

中国には名前に“州”が入る県級都市は43あるが、南極大陸やユーラシア大陸などの大陸の意味を持つ“洲”が名前に付くのは株洲だけだ。この特徴ある名前の由来は、古代この周辺地域に住んでいた人々が湘水(長江右岸の支流)の両岸を大陸だとみなしていた事と、この辺りに多くの櫧木が生えていた為“櫧”と同音の“株”を使って、株洲と呼ばれるようになったと言われている。

華夏の始祖、神農氏の物語  一起探寻这里的故事 

中華民族農業文化発祥の地の一つである株洲には、茶陵棗市独嶺坳文化遺跡、五代馬王故城遺跡、北宋金州故城遺跡、三國建甯古城遺跡、南宋茶陵城旧跡、容陵候故城など多くの歴史遺跡があり、炎陵県の鹿原陂には中華民族の始祖である炎帝神農氏が埋葬されている。

中華最初の陵墓といわれる炎帝陵では、5000年前もの悠久の時代より祭祀が行われており、現在でも毎年、国内外から多くの人々が祭事に参加する為に訪れている。 

陵墓は明清時代の様式で建てられており、赤レンガと高い壁、周囲には空にそびえる高い樹木があり、陵墓全体が厳粛で、神聖な印象を与えている。

神農城ではナイトショーを楽しむ事が出来る。炎帝の偉業と株洲の急速な発展を祝う水と火と光のショーが行われ、夜の神農城を色とりどりにライトアップ、壮大な景観を楽しむことが出来る。

自然が作り出す絶景  歴史遺跡巡り 

神農谷
神農谷では、木々が水を覆い、水が岩を抱き、葉の間から降り注ぐ陽光が森に一層の静寂を与えているように見える。定番の見どころとしては、珠簾瀑布(真珠カーテンの滝)、樹抱石、黒竜潭、鏡花源大峡谷などの名所があり、情趣に富んだ味わいある。

酒仙湖 
酒仙湖は両側に山が迫り、自然の新鮮な空気と水に囲まれた癒しの空間となっている。都会の喧騒から離れ、リラックスした静かな一時を過ごすには最適である。ヴィラやゲストハウス、そして海龍湾の漁師が営む小さな茶屋や農家などがあり、休日を過ごすには最高の場所となっている。

雲陽山
雲陽山は別名「小南岳」と呼ばれ、多様な景観と豊かな森林を持つ茶陵県の最高峰である。ここでは72の峰、10の霊石があり、古くから残された道教と仏教文化の一端を見ることが出来る。

東方夢幻楽園(テーマパーク)子供心を擽られるファンタジーワールドアニメ 

アニメやSF、ファンタジーがテーマとなっており、ロマンチックなメリゴーランドや刺激的なジェットコースターや、夜景を楽しむ事ができる観覧車などがあり、子供心に戻って楽しむ事ができる。

多様な株洲グルメ

株洲の人々は濃い味付けが好きで、口味蝦(スパイシーなザリガニ料理)や、剁椒魚頭(香辛料たっぷりの魚の兜煮込み料理)、火鍋、串焼き料理、カタツムリ、臭豆腐など、地元の名物以外にも中国全国の美食を楽しむ事が出来る。

攸県米粉(麺)
米粉を使った麺で、食感はツルツルと柔らかく、噛みごたえもあり、煮ても焼いても美味しく、大人気の麺料理の一つとなっている。

炎陵醸豆腐
豆腐に切れ目を入れ、中に粳米、ニンニク、スパイスを混ぜ合わせた具を入れて油で揚げる料理。食べる時に胡椒とネギを合わせると更に美味しくなる。

醴陵焙肉(中華ベーコン)
株洲地元で作られるベーコンで、燻製されたベーコンは少し黄色味があり、ちょうど良い塩加減と芳醇な香りが特徴である。

建寧臘味合蒸
各燻製肉を一緒にした蒸し料理、独特の風味が絶品な湖南の名物料理である。絶妙の塩気と甘みがあり、株洲を訪れた際には必ず食べるべき料理となっている。

攸県香干
攸県香干は湖南省の伝統的豆加工品で、湖南料理が全国的に人気を博していくなかで、この料理も全国的に有名になっていった。 滑らかで柔く、噛みごたえもあり老若男女に愛される家庭料理となっている。

株洲ではこれら以外にも、矮子餡餅(パイ)、糖油粑粑、臭豆腐、口味蝦、株洲什錦菜、仙都醬板鴨、醴陵炒粉、田心豬脚などの料理も株洲グルメを楽しむ事ができる。

株洲は名所、グルメと見どころ満載で、居心地の良い過ごしやすい街である。中国を旅行する機会があれば、旅行計画の一部としておすすめの街となっている。

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