浙江省「紹興市」、書道家の歴史文化と紹興グルメを巡る旅

中国では、こんなに多くの人が訪れる観光都市はあまりない。書道鑑賞や、水郷を訪れたり、おいしいものを食べたり……来る人それぞれの楽しみ方がある。江南山水の奥にあり、悠久の歴史を持ち、現在でも依然として魅力的な都市、紹興。

初識、紹興

紹興は、2千年以上の歴史があり、ここは「大禹治水、分功諸侯」のことで有名になった。紹興を初めて知ったのは、王羲之の『蘭亭集序』だった。書家の王羲之は、書法だけでなく紹興にも魏晋風骨をもたらした。今の蘭亭鵞池は、紹興の人が王羲之に対して最高の思いだ。

風骨、紹興

紹興を一つの言葉で表現するなら、それは「風骨」に違いない。紹興の気骨は、ここ出身の名士に由来する。多くの紹興名士の中で、明代の徐渭は代表的な人物だ。徐渭は書画が得意で、潑墨大写意の創始者で、八大山人、石濤、揚州八怪などの後来者に大きな影響を与えた。鄭板橋も徐渭に敬服した。そのほか、彼は戯曲の造詣が深いだ。

紹興、院内人家

中国人は庭が大好きで、幼い頃から山水の間で暮らしてきた紹興人も例外ではない。紹興古城区、例えば倉橋直街、八字橋、西小路などには、どの家にも庭がある。自宅の庭には、蘭や菖蒲を植え、いくつかの盆栽を置くと、とてものんびりしているように見える。


夏の午後、木陰の下で、庭に竹のテーブルといくつかの竹の椅子を置いて、お菓子と果物をを並べて、それから炉の上でお茶を煮て、自分で飲むことができて、親友と一緒に飲むこともできる。紹興人の生活は、各家の庭に現れている。

紹興、院外尋味

庭の中は、庭石や草木で、庭の外は、風味人家だ。紹興の街は、静かで、遠くに橋があり、近くに川があり、たまに川から魚が飛び出してきて、観光客に会いたいようだ。通行人ものんびりしていて、人々は河辺に座ったり、おしゃべりをしたり、釣りをしたりして、まるで時間が止まったようだ。

紹興の風味は、さらに食卓に。酒楼茶屋でも、河辺でも、糟鶏、臭豆腐、梅干菜焖肉、苋菜梗などのいくつかのお菜に、黄酒を合わせて、生活の満足感はこのように簡単だ。紹興の人はこの風土によって、よい暮らしをする。

暇になったら、紹興に遊びに行って、会稽山から曹娥江まで、百草園から三味書屋まで、倉直橋街から西小路まで、烏篷船を体験し、いくつかのお菜を注文して、黄酒を飲んで、紹興の魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

—「文人空间」より

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