ドラマ『繁花』が大ヒット!上海でこれらの美景と美食を体験しよう!

魯迅文学賞、茅盾文学賞、施耐庵文学賞の三賞受賞に輝き日本語にも翻訳された、上海出身の小説家・ (ジン・ユイチョン)による長編小説『繁花』は、ウォン・カーウァイ(王家衛)監督がプロデュース、脚本を担当し、上海出身の俳優である胡歌(フー・ゴー)、唐嫣(ティファニー・タン)、馬伊俐(マー・イーリー)が出演して全30話のドラマとなった。

『繁花』は1960年代から21世紀初頭まで、時を経て移り変わる上海を、上海出身の阿宝(アーバオ)という男性の目を通じて綴る物語だ。

ある日本のネット利用者は、「交錯する思惑と人々の栄枯盛衰が創りあげた活気溢れる上海の街並み、そして、時代の移り変わりを描く大河小説。原書の上海語を関西弁に移した翻訳は、谷崎潤一郎『細雪』を連想させる。いつか上海を懐かしむための古典になるかもしれない」と小説へのコメントをした。

上海City Walk

確かにこのドラマは20世紀90年代の上海を懐かしむことができる。それでは皆さんとともに、ここで90年代の上海を実景で体験しよう!上海にいる方なら街歩きを楽しもう。

和平飯店

劇中で最も重要な場所である和平飯店は、上海の都市カードの1つである。 1990 年代、和平飯店は上海で最も豪華で高級なホテルの1つだった。劇中の豪華な大晦日パーティーは和平飯店8階の和平ホールからホテルの東門まで撮影された。

大光明電影院

1932年の竣工で、ハンガリーの著名な建築家カンタック氏が設計した、コンクリートフレーム構造の現代主義風のシアターだ。ほとんどが大理石で象眼されている。

錦江飯店

茂名南路、長楽路の東南側にある老舗の五つ星ホテルで、上海人から親しみを込めて「老錦江」と呼ばれている。新中国の上海で初の国賓ホテルで、70数年の歴史を誇り、多くの重要な歴史時刻を物語った。

蘭心大劇院

1931年の竣工で、コンクリート構造、外壁はイタリアルネサンス時代の邸宅風でみごとな装飾が施されている。ここ数年、劇、ミュージカル、児童劇がしばしば上演されている。

長楽村

長楽村の本名はヴェルダンガーデンで、豊子愷大師はここに住んでいた。赤レンガの屋根、しっくいなしの赤レンガの装飾と小さな庭は時の流れを忘れさせる。

朱家角古鎮

劇中、アーバオとリンジーは傘をさして放生橋を下った。この橋は朱家角古鎮にあり、上海で現存する最大かつ最長の石のアーチ橋で、「上海一の橋」として知られている。この歴史ある放生橋に足を踏み入れると、古今を駆け抜け、千年ぶりの対話になる。

黄河路グルメを楽しむ

黄河路は『繁花』の物語のホームグラウンドともいえる場所で、多くの年配の上海人は「1990年代の黄河路のネオンはまさに劇中のネオンだった」と回想している。

国際飯店のバタフライ・パイ

いつも長い列が並んでいる国際飯店の西餅屋で、バタフライ・パイを買いに来る人が多い。バターの香りがして、サクサクした音がおいしさを奏でる。

苔聖園

広東料理と上海料理を兼ねた1993年創業のレストラン。ドラマ『繁花』ではネオンが点滅する黄河路の曲がり角「至真園」の位置がこの苔聖園だ。30年の歴史あるレストランはタウナギを細く切って炒めて油をかける料理が名物だ。肉詰めのレンコンの揚げ物が秋のグルメとして有名。

悦来酒家

悦来酒家は黄河路で30年の歴史を誇り、店の名前は「近悦遠来」という言葉から出ている。悦来の前菜職人は有名で、20年以上の経験を持っている。様々な野菜料理はすべて上海人好みの味。ここの白斬鶏(鶏を熱い湯で数分間茹でて切った料理)をぜひ試してみて。色は黄金色で、鶏肉には絶妙に火が通って柔らかく、いくらでも食べられる美味しさだ。

ドラマに出てくる上海の昔ながらの食べ物

『繁花』の美食を食べて、上海の本場の味を味わおう。

漬け物

上海のお漬け物の食べ方には、お湯に直接浸して食べる方法と、夜を隔てるご飯に水を加えて炊く方法があり、後者は通常朝食として食べる。劇中のアーバオのようにお漬け物を食べるには、6つのおかずが必要で、かなりこだわりがある。

スペアリブもち

劇中、汪さんの好物は上海の伝統的なおやつ、手頃な値段で食べられるスペアリブもちである。外はカリカリ、中は柔らかいスペアリブ、モチモチとした歯ごたえのある餅、と甘くておいしいソースを合わせて、ごれが上海人の記憶に残る味である。

 

凱司令のクリーム菓子

劇中、メイピンは叔父を喜ばせようと凱司令のお菓子を買ってあげた。凱司令は上海の有名な老舗洋菓子店で、かつて多くの文芸青年が凱司令でゆっくりとした午後を楽しむのが好きだった。凱司令のコーヒーとケーキは張愛玲の小説にも何度も登場した。

寄稿者:鈴木子

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