山水に思いをはせる, 徐州には風景もあり物語もあります

一城の青山に半城の湖、徐州が人々を魅了させたのは流れの長い漢文化だけではなく、またその山水に込まれている大自然の風情もある。魅力的な雲龍湖、伝説の多い馬陵山及び清らかな潘安湖、山紫水明の風景と両漢の歴史が互いに照り映えて、町を更に輝かしくする。広々とした綺麗な山水湿地も、これによって神秘的な色を染められる。彭城の山と水を思う存分に楽しむがいい。ここには風景もあり、物語もある。

雲龍湖観光地

三面が青々とした幾重の山に囲まれ、湖が波を立てながら広がっていく。雲龍湖観光地は、その綺麗な眺めと深い人文的薀蓄によって、徐州「名勝の冠」だとされている。雲龍湖と雲龍山は観光地の重要な構成部分である。山と湖が互いに引き立て合って、古今の人々を陶酔させる。雲龍湖は水域面積が7.5平方キロメートルもあり、東湖、西湖と小南湖からなっている。小さいが精緻な美を持つ湖が特別な気韻を呈している。亭台軒榭、延々と続く長橋、物静かな曲がりくねった小道に柳と蓮の美しい姿、まるで絵のような風景である。雲龍湖で船遊びをすると、江南の絵巻が目の前に広まっているような気がする。

雲龍山が雲龍湖に隣り合っている。遠くから眺めると、頭が北に向かい、尾が南にあって、雲霧の中を飛んでいる青い巨竜のように見える。山の中に、多くの古代遺跡がある。例えば北魏時代の大石佛、唐宋摩崖石刻、宋時代の放鶴亭、飲鶴泉や明時代の興化禅寺、漢画像石博物館等。これらが雲龍山に、山水人文融合の独特な魅力を付け加えた。

馬陵山観光地

馬陵山は泰岳から発して四百キロも続く山で、有名な馬陵の戦いによって名付けられた。標高の高くない馬陵山だが、青々とした山が幾重にも重なっていて、朗らかな風景を持っている。ここの森林被覆率は90%をも超えていて、密林の中に深い渓流や谷が隠れ、霧が漂って、正に探険にうってつけの天然酸素バーである。観光地内に三仙湖、黄巣湖、禅堂湖等数多くの湖が点在し、きらきらと輝く碧玉のように、峰々の間に嵌め込まれている。

山の中に、蒼茫な森林、大龍瀑、瑶池仙境等の美しい自然風景がある上に、世界的に有名な花庁文化遺跡、乾隆行宮、三仙洞、蔵兵洞、馬陵古道等数多くの古跡もある。そこをぶらぶらすると、古を偲ぶのに十分である。山水と古跡の他に、馬陵山恐竜園は恐竜時代への好奇心や冒険心を満足させる。

艾山景勝地

艾山の歴史は長い。古徐国では、国を鎮める山だとされていた。九の峰が連ねて、ぐるぐると回る巨竜のように見えるので、また九龍山と名付けられた。山の中に植生が生い茂っていて、野木に藤蔓、草木に谷川、天然の野趣に満ち溢れていて、名実相伴う生態酸素バーだと言える。九龍澗の泉水はさらさらと流れていて、一本の錦帯のように伸びていく。黒風潭の水が透き通って、あらゆるものを清らかにする。柏林の中に草木の香りが漂って、『オズの魔法使い』の世界みたい。石婆溝、仙人湖を巡って、美しい伝説が伝わっている。

秀麗な自然風景が心を癒してくれる。そして山の中の古跡が超然な雰囲気を漂わせる。漢白玉浮彫の如意大道を歩んだり、厳かな九龍佛塔を仰ぎ見たり、鉄佛寺と華厳寺からの鐘や太鼓の音を聞いたり、奶奶廟、望龍亭、艾王閣の由来や伝説を探たりすると、彼方此方にある人文的景観で、艾山の深い薀蓄に驚嘆しなくてならない。

潘安湖湿地公園

潘安湖湿地公園は、一万畝もある湿地を抱擁している。生い茂ったマヌスギ林、絨毯のような天然芝生、恣に成長するガマや葦等が、ここを酸素に富んだ地にする。ここでは、船を出して水草が豊かで、魚や鳥が自由自在に生息する湿地生態を体感することもできるし、長さ1㎞もある観鳥桟道に登って、各種の鳥が調和して共存する風景を眺めることもできる。

湿地の中に、大きさの違う島々が点在している。その中に一番大きいのは、潘安古村島である。島が青々と茂っている古木に覆われ、まるで桃源郷のよう。古塔、水神廟、潘安古街等が、潘安二千年の歴史を見守ってきた。蝴蝶島は欧風の溢れる小島。島内には欧風風情一本街、洋式教会堂や様式別荘等が建てられ、結婚記念写真を撮るのに相応しい。その他に、サーフィンやバンジージャンプ等をチャレンジできる歓楽島、花の香に満ち溢れる酔花島、石榴島や琵琶島等も皆魅力的である。

督公湖景勝地

督公湖は「江蘇のシャングリラ」という美称もある。大きくはないが、湖の風景は趣があって綺麗である。1900メートルの木桟道は湖上に曲がりくねって、遠くから見ると、湖水から飛び立つ龍のようで、かなり壮観である。督公湖の傍に聳え立つ寨山に、天泉という泉がある。泉水が透き通って、千年に亙って一度も涸れたこともなく、奇とすべきである。天泉の周りに、天壇、磨葤坊や煉丹石等の古跡もある。

天泉の北に、開かれた本のような形をする、今より約1.5-5億年前の白亜紀岩石がある。伝説によると、昔に賈三近がここで『金瓶梅』を書いたと言うので、この石書が名を馳せるようになった。督公湖の北岸に、美しい森を持つ桃花島がある。春になると、桃花が満開し、ここは仙界にでもなったほど美しくなる。督公湖の東に、ロマンチックなラベンダ ー荘園がある。500畝のラベンダーが一斉に咲くと、大地が一色に染められ、驚くほど美しくなる。

寄稿者:江蘇観光(日本)ピーアールセンター

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